段ボールとREACH規制について

身近な段ボールに潜む、高懸念物質について、皆さまご存じですか。

何と、消毒薬としても使用されているホウ素です。

ゴキブリの殺虫剤としても使用されているホウ酸だんごはご存知ではないでしょうか。

そのホウ素です。

今回は、ホウ素について考えてみます。段ボールの製造工程でホウ素は、耐水性を高めるために使用されます。ホウ素は、段ボールの原料であるパルプに添加することで、水分吸収を抑え、段ボールの強度を高めることができます。また、ホウ素は、カビや虫などの害虫から段ボールを守る効果もあります。

ホウ素は、段ボールの製造工程で使用される化学物質の中で最も一般的なものであり、その使用量は段ボールの総重量の約0.1%程度です。ホウ素は、食品や医薬品などの包装に使用される段ボールにも使用されていますが、その使用量は極めて微量であり、人体への影響はほとんどありません。

しかし、ホウ素は、環境への影響が懸念されている化学物質です。ホウ素は、水質汚染や土壌汚染を引き起こす可能性があるため、その使用量を削減することが求められています。

段ボールの製造工程でホウ素の使用を削減するためには、次の方法が考えられます。日本ではさほど問題になっていませんが、EUでは、問題視しており、SVHC(高懸念物質)に指定されています。

日本も自国だけではなく、先進国の責任として、世界的な視野で地球環境を見る事が求められています。皆さんは、プラスティックの問題についてはご存知のことと思いますが、その他の化学物質の問題については、ニュースでも取り上げられないため、あまりご存知ないのではないでしょうか。

EUが求めているREACH規制について、見てみましょう。


REACH
規制は、欧州連合(EU)が定めた化学物質の登録、評価、許可、制限(Registration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals)に関する規制です。REACH規制は、2007年に施行され、EU域内で製造、輸入、使用されるすべての化学物質を対象としています。

REACH規制では、化学物質の製造業者、輸入業者、使用業者は、その化学物質のリスクを評価し、必要に応じてリスク低減措置を講じることとなっています。また、リスクの高い化学物質については、EU委員会が許可制を導入しています。

ホウ素は、REACH規制において、SVHC(高懸念物質)に指定されています。SVHCは、人体や環境に悪影響を及ぼす可能性がある化学物質であり、EU域内での使用が制限されています。

ホウ素は、殺虫剤、防腐剤、ガラス用添加剤、化粧品など、様々な製品に使用されています。ホウ素は、人体に吸入されると、呼吸器系への影響や発がんリスクが懸念されています。また、ホウ素は、環境中に排出されると、土壌や水質を汚染する可能性があります。

REACH規制は、ホウ素の使用を制限することで、人体や環境へのリスクを低減しています。しかし、ホウ素は、様々な製品に使用されているため、REACH規制だけでホウ素の使用を完全になくすことは困難です。ホウ素の使用を減らすためには、製品設計や製造工程を見直すなどの取り組みが必要となります。

株式会社木村通商では、通販での販売だけではなく、特徴として原材料の開発製品化から最終の健康食品の開発販売までを行っています。

今回、段ボールのREACH規制を解決する方法として、ホウ素を使用しない段ボールの製造方法を広く紹介してまいります。

詳しくは、ランニングページをご覧ください。


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