健康食品の品質を比べるには、素材の名前だけでなく、その商品に何がどれだけ含まれ、どのような注意事項があるかを読む必要があります。自然由来、高濃度、無添加といった言葉だけで、安全性や自分への適性を判断しないようにしましょう。
原材料の並び順と成分量を混同しない
原材料名は、基本的に使用した重量の割合が高いものから表示されます。ただし、原材料と添加物は区分して表示されるため、欄全体を単純に一続きの順位として読めるわけではありません。表示の先頭にある素材が、そのまま期待する成分を最も多く含むとは限らない点にも注意が必要です。
例えば、植物エキス末の配合量と、その中に含まれる特定成分の量は同じ意味ではありません。素材名が同じでも、抽出方法や規格が違えば単純には比較できません。確認したい成分の含有量が掲載されている場合は、粒当たりなのか、摂取目安量当たりなのかという単位までそろえて見比べます。
賦形剤とは、錠剤の形を整えるなどの目的で使われる材料です。原材料名の位置だけで賦形剤の正確な配合比率を計算したり、添加物があることだけで品質が低いと決めたりすることはできません。具体的な量が示されていない部分は推測せず、必要に応じて販売元へ確認しましょう。
| 見る項目 |
確認する内容 |
判断を急がないための注意点 |
| 原材料名 |
使われている素材と添加物の区分 |
並び順だけで配合比率を断定しない |
| 成分の含有量 |
確認したい成分の名称と表示単位 |
エキスの量と特定成分の量を区別する |
| 摂取目安量 |
毎日の粒数や使用量 |
容器全体の含有量と混同しない |
| 注意事項 |
アレルギーや利用対象者に関する案内 |
広告の説明だけで判断しない |
| 製造管理 |
工場や検査についての説明 |
管理体制と商品の効果を分けて考える |
機能性表示食品や製造管理の意味を確かめる
機能性表示食品は、事業者の責任で機能性を表示する食品です。届出があることは、その商品を国が個別に審査して効果や安全性を保証したという意味ではありません。広告の大きな文字だけでなく、包装の届出表示に書かれた対象者や機能性の範囲、摂取上の注意を確認します。
特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品は、それぞれ表示の仕組みが異なります。名称の印象で優劣を決めず、手元の商品の区分と説明を確認してください。いずれも医薬品とは異なり、病気の治療や予防を目的に利用するものではありません。
GMPは、原料の受け入れから製品の出荷までの製造管理と品質管理に関する考え方です。認証についての説明があれば、どの工場や工程が対象かを確認する材料になります。ただし、認証があるだけで商品の効果が高い、自分に副作用が起きないと判断することはできません。
受託製造を意味するOEMという言葉も、製造方法を知るための情報です。販売元と製造元が異なることだけで品質の良し悪しは決まりません。原料の調達や製造記録、問い合わせ対応について、販売元が説明できるかを確認しましょう。原料や製品の履歴を追えることを指すトレーサビリティも、管理の内容を見る際の用語です。
体質や併用するものを確認する
食品でも、原材料によってはアレルギーや体調不良を起こすことがあります。主に宣伝されている素材だけでなく、カプセルや副原料を含めて表示を読みましょう。無添加と書かれていても、何を使っていないのかを確かめる必要があり、それだけで誰にでも安全だとはいえません。
複数のサプリメントを使うと、別の目的の商品でも同じ栄養素や成分が重なることがあります。飲料や栄養を補う食品も含め、現在使っているものを整理してください。摂取目安量を超えても、よりよい結果が得られるとは限りません。多く含まれる商品ほど自分に適しているとも限りません。
薬を使用している場合や治療中の場合は、自己判断で健康食品を併用せず、商品表示と薬の情報を示して医師や薬剤師に相談してください。妊娠中や授乳中、子どもが利用する場合も、一般の成人向けの商品をそのまま選ばず、利用対象や注意事項の確認が必要です。
体調に異変が出た場合は使用を中止し、医療機関に相談しましょう。包装や残った商品、摂取した量の記録は、状況を伝える手掛かりになります。不調を体が慣れる途中の反応だと思い込み、無理に飲み続けないことが大切です。